一人暮らしを絶対するべき理由。【実家出ろ】

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一人暮らしを本格的に初めて5年近くになる。この5年、住む場所は変わってないが明らかに考え方は変わったと思う。

ひとえにこれは一人暮らしが功を奏していると断言していい。実家暮らしでは得られなかった多くの体験、経験を積むことが出来たからだ。

まだ実家でくすぶっている人、実家暮らしでもいいと思っている人。考え方をアップデートしたほうがいい。家を出ろ。早急に不動産屋に直行して、部屋を契約して頂きたい。

ここでは自身の経験談も踏まえて、一人暮らしをするべき理由を解説していこうと思う。

一人暮らしは人生の最初の大きな決断

まず「一人暮らしを決める」というこの行為そのものが、ほぼ全員が人生で初めて直面する大きな決断であるということ。

一日の半分を過ごす自分の城。それを自分で吟味して決める。この経験は今後絶対に活きてくる。

何故なら生まれ育ってきた約20年弱、衣食住がほぼ無料で手に入ってきた実家という環境を、望んで捨てようと思う人はまずいない。

一人暮らしは、自分一人で生きていくという初めての決意表明ということになる。

人は未熟、強制的に環境を変える必要がある

そして人は確実に年を取るが、精神年齢は本当に変わらない。いや、変わることは変わるが、そのスピードは実に遅い。人の精神は見た目に追いつくように出来てはいない事がほとんどだ。

未熟な精神、そしてそれが許容される実家という環境では人は怠惰になりやすい。掃除したくない、動きたくないという、「やりたくない」が先行するようになる。

人が成長するためには、「やらざるを得ない」状況に身を置くことがとても大切なのだ。だからこそ強制的に一人暮らしをすることで、

・掃除しなければ部屋は汚くなる

・働かなければ生活インフラが止まる

という当たり前の状況に自分を追い込むことが出来る。

社会人として動くための原動力、それが一人暮らしだと私は思う。

競争心を育てられる

一人暮らしの大きなメリットにはまだある。

それが『競争心を育てられる』ということ。

はっきり言って、自分の住む場所というのはある種のステータスでしかない。例えば、

・僕は東京の一等地に住んでいる

・僕は福岡のマンションに住んでいる

どちらのほうが魅力的に映るか。多分大多数が前者だと思う。

この記事を見ている人の中には、「いつかあんな家に住みたい」「生活水準を上げるために引っ越したい」という願望を持ったことがある人は多いはずだ。

つまりは『他人や過去の自分と比べて今の環境や生活に満足していない』という言葉でまとめる事が出来る。

そう、人はもう既に潜在的に競争心を持っているんだ。

資本主義の現代社会は、上に上がれるか蹴落とされるか、という競争のもとに成立している。そして最も身近で、最も目に見えて優劣が分かりやすいもの。その一つが住環境だと言っていい。

嫉妬心と競争心は表裏一体。

「いい家、土地に住んでいて羨ましい」から負けたくない。負けたくないからもっと稼ごうと考えたりするわけで、知らず知らずに競争心が磨かれる。

これも自分の拠点を自分で決めた、一人暮らしだからこそ味わえる特権とも言えるだろう。

一人で暮らした経験は無駄にならない

そして、そうやって一人で暮らした経験というのは決して無駄にならない。初めての一人暮らしは、いわゆるサバイバル状態だからだ。

住所変更をどうすべきか?ガスは?水道は?家賃は?そうやって一つずつ生活をすることに慣れながら、少しずつ自分の生活を、便利に豊かにしていく。

自分の出来る領域を広げることで、対応できる範囲も広がる。経験則から知識も付くし、大体の相場も分かってくる。

その知識があれば、次の拠点に活かすことが出来る。家賃や立地、部屋の広さも加味しながら、現状よりも豊かな暮らしを手に出来る確率も高まるだろう。

シンプルに結婚率が高い

一人暮らしは結婚にもかなり関与することが分かっている。

何故なら結婚するにあたっては、生活力が一番重要視される傾向にあるからだ。生活をするうえで必要な力が身に付きにくい実家暮らし、というだけで敬遠されやすくなるのは、経験上事実でしかない。逆の立場で考えてもメリットは低い。

一人暮らしであれば、ゴミ出し、掃除、洗濯、料理に至るまで全て一人でこなさなければならない。実際に結婚した時もこの経験を活かさない時はない。

将来的にも結婚はしたい。そんな人は是非一人暮らしで生活力を磨くべき。

収入と支出の管理が重要

先ほどの生活力にも関係するが、収入がどれくらいで、どのくらいの支出があるのかを常に把握しておくことは、一人暮らしであれば絶対に避けては通れない。

その中でやりくりすることで、本当に必要な物を厳選したり、生活に無駄がないかを見直す癖を付ければ、仮に生活環境が変わったとしても適応できる。

住めば都とはよく言ったもので、適応力は超大事。適応力を養うためにも一人暮らしは必須。

情報収集力を身に着けられる

一人で生活をするということは、自分で情報を収集していかなければならない。

世の中には多くの情報が溢れている。その中には自分を成長させ、豊かにしてくれるものもあれば、それ以上に間違った情報も出回っている。

正しく判断し見極める力が、一人暮らしならより備わる。もちろん実家暮らしも情報収集は出来るが、様々な方面での支出が少なく、十分生活できる実家という環境で「どう使えば、支出を抑えられるか」「生活インフラが止まった時の対処法」などを考える機会は少ない。

例えば私も運用しているNISA。今でこそ連日の様に報道されているが、私が始めた頃、まだNISAという言葉すら浸透しておらず、「リスクのある投資」という感覚だった。

一人暮らしを始めて、その認識が変わり始める。

支出を抑えて貯金を始めようとした際、過去に目にしたNISAを調べたのである。そこでようやく、国が今推奨しており、比較的安全な投資である事を知識として入れることが出来た。実家で過ごしていたなら、NISAという言葉も出回るまで知らなかっただろうし、調べることもなかっただろう。

情報は入れるのが早いほどいい。さっさと家を出て、自分で自分の為に情報を集めざるを得ない環境に身を置こう。

自由と社会的信用を得られる

社会人にとって、何にでもなれる自由と、日本という大きな組織で生きていくための信用は切っても切り離せない。

その二つを同時に手に入れられるようになる一人暮らしは、最も手っ取り早い手段。それを手に出来る時に手にしないのはとても勿体ない話。

人の目がない解放感と自由、メンタルの安定

一人暮らしはとにかく自由。法律に触れない範囲であれば何をしてもいい。

人の気配がないというのは、意外にメンタルの安定に役立つ。人と関わりたければそういう場所に行けばいい。この世はそういう場所に溢れてる。

だが一人になれる場所というのは案外少ない。何をしても比較的自由で注意されない場所、個人的にそれこそが一人暮らしの最も大きな強み。

部屋を借りて正しく使うことは信用の証明

そして一人で暮らすことは、家賃や水道光熱費等を然るべき場所に支払うことになる。

つまり、「部屋」という誰かの財産を借りて、決められた期日にきちんと払うことで「自分は信用のおける人間ですよ」と証明することになる。

公共機関に支払いをした記録というのは残る。クレジットカード等を作る際に審査にも通りやすい。

人生を歩む上で、社会的信用は必ずセット。

一人暮らしはその信用も勝ち取りやすいので、今後何かを始めよう、となった時の拠点になると同時に信用があれば、物事もスムーズに進むように世の中は出来ている。となれば、一人暮らしをするデメリット自体がほぼない。

人はいつか一人になる。だから家を出ろ。

最後にはなるが、いずれ結婚したとしてもいつかは必ずどちらかが先に亡くなり、一人になる。そうなった時、誰かの力を借りなければ生きていけない。何をするにも初めてで勝手が分からない。

そんな環境に放り出されて、果たして生きていけるだろうか。

ギャンブル漫画のカイジに出てくる利根川の言葉を借りれば

「世間はお前らのお母さんではない」んだ。

誰かが助けてくれる、誰かが教えてくれる。世の中そんなに甘くない。一人で暮らして社会のとのコミュニケーションを取り、情報を選別し、間違いながらも毎日を生きる。その経験は間違いなく、将来の自分の助けになってくれるはずだ。

だから家を出て、少しの間でも一人で生きてみてほしい。考え方や社会への触れ方、人との付き合い方が間違いなく変わる。

以上、一人暮らし真っ最中の管理人からお伝えする。

健闘を祈る。

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